二之宮の式三番叟

4a27224a8f114489252575.jpg 奉納の時の様子 (前橋市教育委員会提供)

名称 二之宮の式三番叟(にのみやのしきさんばそう)
伝承地 二之宮町
期日 4月第3日曜日
概要 式三番叟は、日本芸能の儀式的な舞踊として、悪霊を鎮め、国土安泰・天下泰平・五穀豊穣を祈願する祈祷的な芸術の一種である。正月や寺院・神社の祭礼の場や舞台の「こけら落とし」等で、最初の狂言として演じられる特殊な曲目である。その起源は猿楽に求められ、中世の能楽にはすでに存在していたとされている。二之宮の式三番叟は、能楽の観世流の流れをくんでいるといわれている。式三番叟の「式」は、式楽を意味し、翁、千歳、三番(さんば)で構成され、それに陰の謡(うたい)が入る。「三番」は、翁、千歳に続いて3番目に出演する「叟」の舞を意味する。 二之宮町に伝承される式三番叟の始まりは定かではないが、演じられる舞台が文化9年(1812年)と推定されることから、少なくともそれ以前から三番叟が上演されていたと見られている。その後、幾多の廃絶の危機を脱し、今日に伝承されている。明治26年に内田喜平氏によって「伝授書」が書き残され、現在までの継承に大いに役立っている。

【二之宮の式三番叟】前橋市
周辺地図 二之宮町 二宮赤城神社
交通アクセス 前橋駅よりタクシーにて20分
お問い合わせ 前橋市教育委員会 文化財保護課 027-280-6511
link 前橋市ホームページ