袋倉獅子舞
左:資料『嬬恋の自然と文化』より(平成14年2月18日撮影) 右:祝宴時、獅子舞の様子(令和7年2月17日撮影)
名称 | |
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伝承地 | 袋倉 |
期日 | 2月か3月、午の日の前日 |
概要 | 『嬬恋の自然と文化』の資料からも、何十年と長く続いて来た伝統的行事である事が分かる。この獅子舞は、元来、初午の祝宴であった。昔は青年団(20~25歳くらいの若者)が行っており、その後、消防団員へと引き継がれた。午前10時頃から住民が花や万灯作りなどの準備に取り掛かり、午後3時頃より獅子舞を演じる消防団員の人たちも集まり、酒で身を清める等支度を整えた。午後6時頃より、先導者、続いて獅子、その後に鉦(かね)や鐃鉢(にょうばち)、振鈴(しんれい)などを持った囃子方(はやしがた)、そして随行者、最後尾に“おひねり”などを受け取る“門付け”に編成された獅子の一行は公民館(生活改善センター)を出発、順に家々を巡った。(巡回する順番は、上袋倉・下袋倉を交互に行っていた。)各戸の玄関へ達すると獅子は屋内に向かって身構える。先導者が「ガラッ」と戸を開け「東西東西(とざいとうざい) 去年と相変わらず 舞った舞ったの 大頭(おおかしら)がやって参りました 隅(すま)から隅(すま)まで悪魔をおっ払います おっ払ったなら 明日(みょうにち)の酒代をたっぷりと」と威勢のよい口上を述べ、獅子は舞い始める。二人立ち一匹獅子は、頭を大きく左右に振って派手に舞う。通常は玄関で舞い終えるが、場合によっては家に上がり込み、家人の頭を大きな口で「ガブッ」とかじる仕種を演じる。おひねりが渡され、中にはお酒やお米を振舞う家もあり、米担ぎが行われたりもした。午前零時頃、無病息災と豊作を祈る袋倉の獅子舞は無事終了となる。 新型コロナウイルスの影響により3年間は行っていなかったが、令和5年度より内容の見直しを行い、昔の様に家々を巡回はせず、おおよそ2時間の祝宴の中で2回に分けて舞う形態へ変更となる。祝宴中盤、口上に続き賑やかな囃子の音と共に会場入りする獅子舞は大変華やかなひと時を演出し、地域の絆を深める大切な伝統行事となっている。 【袋倉獅子舞】嬬恋村 |
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袋倉 |
交通アクセス | 袋倉駅より徒歩10分 |
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