高鳥念仏踊り

6582881ca3bad669442413.jpg 〔写真は板倉町教育委員会提供〕念仏講による念仏は各所で行われていましたが、高鳥耕地に伝わる「念仏踊り」は、女衆によって伝承されています。扇をそれぞれ両手に1つづつ持って踊るものと、鉦(かね)を左手に持ち右手に撞木(鉦を打つ棒)を持ちながら踊るものとがあります。

名称 高鳥念仏踊り(たかとりねんぶつおどり)
伝承地 板倉町大高嶋
期日 不定期
概要 念仏踊りは鉦(かね)に合わせて念仏を唱えながら踊るものです。

板倉町の念仏踊りは、空也念仏踊りの古い形を残しているとともに、純然たる念仏を基にしたものや、段ものといわれる壷坂霊験記・平井権八・葛の葉子別れ・高田姫等の歌舞伎を念仏に取り入れたものや乃木大将・田中正造和讃まで入っています。このことから、庶民にとっては、自然災害をはじめ様々な苦しみから逃れるためだけの「念仏踊り」ではなく、数少ない娯楽でもあったとも言えます。そして、念仏の大衆化・娯楽化の中で、八木節や歌舞伎を導入して芸能として定着してきました。このように仏教が大衆化する過程は、郷土芸能発達史のうえで、群馬県下においても、大変貴重です。

町指定重要無形文化財(昭和48年10月1日指定)

【高鳥念仏踊り】板倉町
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