岩田長良神社の弓取り式及び祭礼当番引継式

65828c0020df5880472402.jpg 〔写真は板倉町教育委員会提供〕入学前の男児が、手作りの的を前に、空木(うつぎ)で作った弓を持って立ちます。神官より3本ずつ手渡された篠竹の矢を、的に向かって放ちます。矢が的の中心に当たると集まっていた人々が競って的にとびつき、周りに貼った魔除けの五色の紙を奪い合います。

名称 岩田長良神社の弓取り式及び祭礼当番引継式(いわたながらじんじゃのゆみとりしきおよびさいれいとうばんひきつぎしき)
伝承地 板倉町岩田 長良神社
期日 1月10日前後の日曜日
概要 弓取式は、この地方を築いた土豪集団が行っていた元服による流鏑馬(やぶさめ)のような尚武的成人式が元になっていると考えられ、それが一般庶民の行事に変化してきたようです。また、この行事は、古老の口承によると室町時代頃より行われてきたとのことです。

当日の午前11時、長良神社に参集し、玉串を奉奠(ほうてん)した後、始めに大世話人が天空に向かって、「テンピョウブレ」「マンピョウブレ」と叫びます。そして、天の悪魔である雹と病害虫を司る神の目や、諸々の病気・災難・死といったものから逃れ、除災招福のために厄神の目などに見立てた的に向かって矢を射込みます。次に入学前の男児たちが一斉に的めがけて矢を放ちます。

弓取式が終了すると、次の当番への「祭礼当番引継式」を長良神社社殿にて、伝統に則った方法で行います。

町指定重要無形文化財(昭和50年4月25日指定)

【岩田長良神社の弓取り式及び祭礼当番引継式】板倉町
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