伝統文化レポート

  • 2009/09/30
  • 乙母太々神楽 その3

舞については名称は違うものの、内容的には古事記や日本書紀に出てくる神々の様子を表していると言っていいと感じました。よく知られてる、岩戸開きや大蛇退治があり、狐やひょっとこの登場する興舞みたいな物まで有った。

県央地域でも良く舞われる、恵比寿様を題材にした餅を撒く一幕もあったが、竿の先に餅をつけ観客席に垂らすというおなじみのスタイルではあるが特筆すべきは、?餅と一緒にお札を付ける。?それを取った観客はお礼に幾ばくかの金銭を付けて返す。と言う事であった。子供達が餅を何度か取った後に大人が餅を取りに(ほぼ順番に)行き、お礼を返してくる。こんな光景は初めての体験でした。地理的な問題なのかわからないが、秩父地方の影響を強く受けているらしいとの話も聞けた。

印象的だったのは、ほとんどの装束で白か黒の髪を付けていた事だった、さすがにひょっとこについてはその限りではないが・・・・・・烏帽子や鳥兜の下にも髪が付けられていたのには驚いた。

writer: 継

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  • 2009/09/30
  • 乙母太々神楽 その2

鳥居をくぐると正面に社を見て左側に神楽殿、右側が観客席(境内?)である。神楽殿と言っても一般的な三方解放の二階層のタイプではなく、間口4間半、奥行き1間半の桟葺き屋根の細長い建屋である。床の高さは80cmほどで、どう見ても地芝居の舞台だったのではなかったのかと思える。その中央の1間半の四角が神楽を舞うスペースで、左にお囃子、右に着替えなどのバックスペースとなっていた。実質はこの中央1間四方で舞う事になり、一般的な神楽殿に比べてかなり狭い感じを受ける。

現地に到着した(12:10頃)時は、地元の方1人と、上野テレビの方が撮影の準備をしておられました。すでに飾り付けを終え、観客席にはシートが敷かれた上にビニール製の茣蓙がかなり広く敷かれており、13時の開始と共に、観客が増え次第に賑やかになってきました。

観客のほとんどが地元の方で、舞手の家族らしき未就学の子供さんを連れた奥さんが何組かとその1世代上のお年寄りたちが談笑しているのが印象に残っています。

writer: 継

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  • 2009/09/30
  • 乙母太々神楽 その1

9月27日に上野村で太々神楽を鑑賞してきました。写真が2枚し

か掲載出来なそうなので、占有して申し訳ありませんがその

1からその3までの3部作にさせて頂きました。

場所は上野村役場から旧道を十石峠方面へ1Kmほど行った、桧

沢峠、塩之沢峠への分岐点右側に位置した八幡宮。

社はこじんまりした瓦葺きの覆殿の中に、年代を感じさせる

古い横幅1間ほどの小さな社が鎮座していた。屋根は板で葺い

てあり塗装がほとんど落ちかけている。元々はこの社だけが

有り、傷みが激しくなったので覆殿が造られたように見受け

られた。

writer: 継

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  • 2009/07/26
  • 斗合田の獅子舞

明和町斗合田の獅子舞に出かけました。

愛宕神社に始まり、地区内の神社、水神様、各辻などを回り、獅子舞を奉納してまわります。地区の端から端までまわり厄神除けを行います。

利根川と谷田川に挟まれた斗合田地区。水神様は利根川にあります。明治45年、昭和22年に利根川の堤防がきれて大きな水害にあったそうです。

獅子舞の諸道具を入れる長持ちの裏に「天下一獅子舞日光文挟流・館林宰相石馬頭・宝永3年6月24日」と記載してあります。今から303年前と長い歴史を持つようです。

斗合田地区の全戸で支える獅子舞。今年は新習いも入り、愛宕神社、八坂神社で舞いました。獅子舞は以前限定されていた長男のみではありませんが、獅子も、笛も花笠の小学生も全員男性です。

奉納場所には近所の人が氷水を運んで待っていてくれます。斗合田の獅子舞は、地区全員で支えられています。

writer: マップ

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